BREWMIN’のアンテナショップとして
クラフトビールのナビゲータとして
この数年で訪日外国人客もようやく回復し、東京を中心にクラフトビールの消費量は全国的に増加しました。一方、作り手の参入も増え競争が激化している現状もあり、富山市中心部でもクラフトビールメーカー「BREWMIN’」のアンテナショップとして、存在感をさらに確立していきたい、と山本さんは語ります。
店には夕方になるとクラフトビール党の皆さんが集い、時には全国中を行脚するような愛好家もやってきます。グローバルな顔ぶれの団体客がビールを片手に翌日の旅の計画を立てていることも。休日には父が子供のご飯の世話をしつつ、母がカレーとクラフトビールで一杯、という家族のシーンも見られるようになりました。
「スタッフとお客さんが混ざり合いカジュアルに交流し、クラフトビールの楽しみや、富山県のオススメの過ごし方について情報交換をする様子を見ていると嬉しくなります。すでにクラフトビールに馴染みがある人にも、そうでない人にとっても信頼される『おいしいナビゲータ』のような存在になりたいですね。」と山本さん。
自分たちが手塩にかけたビールのストーリーを丁寧にお伝えしながら、この地域のさまざまな美味しいお酒やまちの楽しみも共有できる場所として、さらなる成長を目指していくそうです。
今の気分は「クリーンなクラフトビール」
山本さんはこれまでローカル食材を取り入れたビールやインパクトの強いビール、様々なタイプのビール作りに取り組み、海外のクラフトビール品評会でも名誉ある賞を獲得してきました。そうした試行錯誤の中で、2025年7月現在大切にしているイメージは「クリーンなクラフトビール」であること。
「つくるクラフトビールの種類にもよりますが、最近は雑味やノイズが少なく、スッキリとした飲み心地のビール作りを意識しています。ある意味、飲みやすいと言える部分もあるかもしれませんね。例えばIPAであれば『クリーンでトロピカル』『クリーンでホップが弾けてる』みたいな感想を愛好家のお客さまからもらった時には内心ガッツポーズしちゃいます。共感してくださる方が多いといいなあ。」と山本さん。
今後はビールの製造者の直営アンテナショップである強みも活かした楽しい試みも準備しているとのこと。
「週末、不定期でリリースされるBREWMIN’の新作ビールを飲むと高確立で次回使える無料券が当たる『ビールスクラッチ』を配りはじめました。新作はより多くのお客さまに、できるだけすぐ!飲んでもらい、楽しんでもらえたら嬉しいです。缶ビールも含め、富山県の皆さんから末長く付き合える『ウチのビールブランド』目指して、美味しいビールを作り続けます!」